骨折

レッスン中に骨折してしまいました………。ピアノを半開にする時、ほとんどの人が一人で行うと思うのですが、その日は疲れていたのか力が足りなかったのか滑ってしまい、左手の中指を挟んでしまいました💦
めちゃくちゃ痛かった筈ですが、それよりも折れてたらどうしようという不安が強く…。関節は動いたので、折れて無いですよね!?と周囲に確認しレッスン続行。
出血もしていたので終わってから他の先生に確認した所、早く病院に行った方が良いとアドバイス頂き、近くに夜まで開いている病院があったので、そこでレントゲンを撮りました。
先生に、「北濱さんね、折れてるわ!」と言われ、えっ……としか言えなかったです。週末は丸一日演奏の仕事で、日曜日はクリスマスコンサート、イヴにもクリスマスコンサートがあり、ショックというよりもどうしよう……という気持ちでした。
レントゲンの写真は左手中指の爪の下の骨(そんなところに骨があるとは)が斜めに真っ二つに離れていて、川がある。と思ってしまいました。
自分では避けたつもりだったので、もし運が悪ければ関節が折れたり、複雑骨折していたかもしれません。そういった意味では不幸中の幸いと言うべきか……。
悲しんでる暇もなく、とりあえず仕事の連絡に奔走し、代打を探し…。右手は使えるので、合唱伴奏のお仕事は団員の方々に来てくださいとあたたかいお言葉をかけていただき🥲

その日は指が痛くて一睡も出来なかったです。自分でもどのくらいの痛みなのかわからず、そんなに痛くないと思っていたのですが。
翌日大きな病院でCTを撮って再度診察してもらった所、初日に言われた少なくとも3ヶ月〜6ヶ月という見立てよりも少ない2ヶ月くらいで弾けるようになると言われて、少し気持ちが楽になりました。
といっても骨がずれないように、細心の注意を払わないといけないです。
その日もレッスンをしたり演奏を聴きに行ったりして外を出歩いたのですが、自分でも気付かない内に左手を動かしてしまったり、歩くと振動が伝わるという事がわかりました。レッスン中右手だけ弾いていても、左手も音楽に乗って動いてしまうんですね。
ということで、来年の1、2月の演奏のお仕事をお断りさせていただき悲しいですが、レッスンはいつも通り続けます。なるべく早く復帰出来るように安静にしつつ、右手だけは使えるので、何もしないで過ごす。なんて事にならないようにしたいです!

余談ですが実はこの指、以前にも怪我をした事があるんです。アメリカ留学を終えて帰国する際、イタリアのコンクールを受けに行きました。
飛行機が大幅にDelayして、乗継の飛行機に間に合わない!と焦った私は飛行機を降りた瞬間に猛ダッシュし、通路口でド派手に転倒。左手中指を思い切り打ち付けてパンパンに腫らしてしまい、泣きながら日本の母にLINE電話したのを覚えています。
指が動いたので折れてはいなかったと思うのですが内出血が酷く、もしピアノが思うように弾けなかったら何しにイタリアに行くんだろう…と絶望しながら、連動して大幅に遅れた乗継便でローマに向かいました。(焦っても何も良い事は無い。なるようになるのだし、それ相応の努力を続けていれば、どんな運命も受け入れられる。とこの時思いました)
ローマの空港には搭乗ゲート近くにストリートグランドピアノがあって、誰でも弾けるようになっているんです。それを待ち時間に恐る恐る弾いてみたところ問題なく演奏でき、物凄くほっとしました。
コンクールまで2日は無理の無い練習をし、本番に思い切り演奏して、運良く1位をいただけました。

このエピソードを知っている人から、何か嬉しい事がある時、人生が動いてる時に怪我をする指なのかもねと言われました。そう思うと前向きになる反面、もう二度と怪我はしたく無いと怖い気持ちにもなりました😅
しかし、人生で何か辛い事があったときに希望を失わずにいられるのは、これまで音楽を通して経験してきたものがあるからなのかもしれません。
コロナ禍で得た、どんな時も立ち止まらずに出来ることをコツコツと。という気持ちを忘れずに、なるべく早く完全復帰出来るよう頑張ります🎹
左:初日の処置。腕まで固定されていたので、翌日手首を捻ってしまい更に負傷しました。
右:翌日別の病院での処置。だいぶ楽になりましたが、その分動かせてしまうので、外に出る時は包帯で固定してます。

↓イタリアへ行く際に怪我をした時の指。コンクールで演奏し終わってからの写真です。
今回の骨折の写真は、グロテスクで載せられないです😭
#ピアニスト #ピアノ教室 #骨折

北濱佑麻ピアノ教室

このサイトでは私北濱佑麻の演奏活動についてや、レッスンの情報を載せています。札幌市清田区ピアノ教室、大谷地、南郷18丁目、北野ピアノ教室

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