最近のこと+古楽器について

今週末は発表会の全体練習(リハ)を行うので、それに伴い1回分通常レッスンがお休みとなっています。
その間にいくつかリハーサルと打ち合わせをしてきました🎹

先日はこどもデュオコンサートのリハをしてきました。9月2日(土)ルケレス南円山で開催します♪
今回もプロジェクターを使って、絵本とのコラボや映像演出を行う予定です。(このスライドは全開のコンサートで使用したもの)
そして、今日はアルザスさんのスタジオへ訪問。私が小学校2年生の頃から今もずっと、自宅ピアノの調律、演奏会やコンクール、発表会の調律でお世話になっている調律師さんの会社です。
最近は古楽器やパイプオルガンにも力を入れているようで、制作、メンテナンス、将来的には販売も考えているそうです。
是非今後のコンサートでコラボが出来たらと考えていたのですが、早速9/2のコンサートでもいくつか小さな楽器を使用させて頂ける事になったので、楽しみです。

ここからはスタジオにあった古楽器(レプリカ含む)のご紹介。現代のピアノがあるのは、太古の昔に誕生したこれらの楽器が(こちらはその中の一部ですが)、年月をかけて各地に広まり、その土地の文化を吸収しながら発展していったからなのです。
チェンバロ。鍵盤はピアノと同じように見えますが、音が鳴る仕組みが違います。弦を爪で引っ掻いて音が鳴り、非常に華やかな音が出ます。
ストップを使うことで一つの鍵盤でオクターブの音を鳴らせたり、音色を変えたりする事が出来ます。

チェンバロは大学で2年間習っていました。その時は2段鍵盤で、リュートの音も出せるものでした。
私は絶対音感なので(相対音感ではなく)、半音〜全音低く調律されている古楽器を弾く時に、想像していた音と違う音が鳴る為、結構大変だったりします。
14人いるピアノ科の中で1人授業をきっかけにチェンバロに目覚め、卒業と共にチェンバロへ転向し、フランスに留学してとても優秀なチェンバリストになった同期がいます。

クラヴィコード。当時は自宅で演奏したり練習す?物として、家庭を中心に流行っていたようです。チェンバロはもっと高価で、地位も権力もある人が所有していたようです。
音は非常に小さく、指先でビブラートやポルタメントをかけられます。仕組みはチェンバロと異なり、弦を叩く事で音が鳴ります。
当時の楽器は持ち運びが可能な物が多く、楽器と一緒に旅に出る事もよくあったようです。
これらの楽器は次回の演奏会で出来たらと思いますが、クラヴィコード、チェンバロよりもっと前からある楽器です。このオルガンは片手で空気を送り、音を出す仕組みになっています。それがもっと巨大になり、教会のパイプオルガンに繋がっていったのですね。
私は6年近く本物のパイプオルガンを仕事で演奏していますが、鍵盤はピアノと同じように見えても、全く違う楽器なんだなといつも思います。
大学で鍵盤楽器の歴史は一通り学び、楽器も演奏しますが、もっと小さな時からこうした楽器に触れる事は、現代のピアノを学ぶ上でとても大切な事なのではないかなと感じます。
作曲者が生きた時代の楽器、実際に演奏していた楽器に触れる事で、その作曲家が目指した物や表現方法が見えてくるのではないでしょうか。
いつか私も古楽器を手に入れたいなという気持ちが湧いてきました。

北濱佑麻ピアノ教室

このサイトでは私北濱佑麻の演奏活動についてや、レッスンの情報を載せています。札幌市清田区ピアノ教室、大谷地、南郷18丁目、北野ピアノ教室

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